収入分布の推移
前回平均収入の推移を見てみたので
今度は分布を見てみます。
今回も1世代前、父親世代との比較ということで
30年を目安とします。
データの出展は国税庁。
収入の分布データを割合に直して見ました。
全体平均
30年前は300万円以下が約26%で700万円以上の人はほとんどいませんでした。
20年前からはそれほど変化がありませんが最新の青いグラフは
10年前の赤い部ラフに比べて100~300万円の人が増える一方
500万円以上の範囲で1~2%程度下がっています。
400万円以下の人は2002年で52% 2012年で59%です。
ちなみに600万円以上は
2002年で22%、2012年で17%となったようです。
ここ10年で給料が下がったのは気のせいじゃないみたいです。
男女別の分布
男性は400万、女性は200万円くらいがピーク値です。
男性は600万円以上の人が全体的に1~2%下がっていて
400万円以下の人が増えています。
女性は250万くらいにピーク値があったのが200万くらいに移動しました。
稼ぐ女性が増えたという認識があったのですがそれは誤りで
10年前から減っていないだけで増えてもいないようです。
減っていないので相対的に増えているとも言えるかもしれません。
2012年時点で
400万円以下は 男性43% 女性 82%
600万円以上は 男性26% 女性 4.8%
雑感
親世代より額面は上がっている
10年前より給料は下がった
女性は収入が低い人が多い。
主となる収入を夫が、家事を妻がというモデルがあることを考えると
低収入=貧困というわけでもないと思いますが
女性が一人で生活を成り立たせるのはやはり厳しそうです。